2002年11月23日、あいにくの曇天のなか、私はお台場に向かった。この日は、「ゴジラと科学」展の会場でもある日本科学未来館で、コナミ・ゴジラバトルシリーズの先行販売イベントが行われる日だ。
「コナミが東宝怪獣キャラクターの商品化権を取得」 そのニュースが伝えられたのは、9月17日だった。「トレーディングカード」「ビーストシューター」「めんこスタジアム」。これら新アイテムの発売日は11月28日。新たなゴジラグッズの誕生に、いやおうにも期待が高まった。
11月2日、「Ｇ×ＭＧ」お披露目。新たな傑作の誕生に、ファンは沸いた。それは私にも同じことで、特に、オープニングの素晴らしさ、そして機龍のカッコ良さには心酔した。
先行販売の前日には、新ゴジラと機龍のソフビが店頭に並んでいた。（※１）その完成度の高さには、思わずニヤリ。平日の夕方、手に取った機龍ソフビをニヤニヤしながら見つめる制服姿の男。その光景、あなおぞましや。
そんな状況下での先行販売。私の期待がいかほどのものだったかは、容易にご想像いただけると思う。
ちなみに、当日のグッズ購入者先着200名には、「ゴジラ トレーディングカードゲーム」のレアカードがプレゼントされると告知されていた。これは、私にとって何より魅力的なポイントだった。販売開始は、午前10時。なるべく早く向かわねばなるまい…。
しかし当日、会場に到着したのは正午過ぎであった。この男、朝はニガテなのです。（＾＾；
幸い、まだプレゼントは残っているようなので、ゆっくりとグッズを眺めることにした。
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会場では、それぞれの商品を体験できるようになっていた。また、春に発売される「ダッシュチャージバトル」の試作品も展示されている。ふむふむ、これはなかなか…
さらに、アンケートに答えると、抽選で２名に「Ｇ×ＭＧ」のシナリオが当たるということで、早速応募した。後日談であるが、なんと私、これに当選してしまった。抽選というのはやってみるものである。この１年前、「特食シリーズ」（※２）の先行販売でも、東宝本社でのＧＭＫ試写会を当てたので、どうやら私、先行販売だと運気が上昇するらしい…
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話はそれるが、「ＧＭＫ」の時、シナリオが公開前にオークションへ流出するという事件が起こったのを、読者諸氏は覚えているだろうか？この時の経験から、「Ｇ×ＭＧ」のシナリオはそれぞれにシリアルナンバーが入れられ、厳重に管理されている。今回の当選にあたっても、先に誓約書が送付され、それにサインして先方に返信することでシナリオが送られてくるという徹底ぶりであった。
しかしそんな体制下においても、再び流出事件は起こった。こればかりは、所有者各自のモラルに任せるしかないのだろうか…
さて、話を戻そう。
期待の新商品たちは、なかなかの意欲作揃いだった。カードは写真のセレクトが凝っているし、ビーストシューターの造形は、その大きさに反して緻密だ。デフォルメ具合も斬新で、好感が持てる。まとめ買いしたいところだったが、これから始まるＧグッズ戦線を見据え、最小限の購入にとどめることにした。
ある意味最大のお目当てであった本日の購入者特典（※３）は、「トレーディングカードゲーム」レアカードと「ビーストシューター」のレアカラーゴジラ、そしてＧＭＫの宣材として作成された「ゴジラシリーズチラシ全集2001年版」であった。
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前置き程度にするつもりが、先行販売だけでこんなに…。そろそろ、氷の彫刻の話に移ろう。
※１ 本来の発売日は、翌23日。商品が前日のうちに店頭に並ぶのは、珍しいことではありません。
※２ タカラが発売した缶詰。「ゴジラの肉」「モスラの卵」等がある。
※３ 翌24日は特典が異なり、同じレアカードと「ビーストシューター」レアカラーメカゴジラであった。私はロフトプラスワンのトークショーに行く予定があったのだが、どうしてもこれを諦めきれず、トークショー前に強行スケジュールで会場へ行った。