以下、トークショーの模様です。今回も、富山プロデューサー自らが司会を務めていらっしゃいます。
トークの最初に、富山プロデューサーから各班の撮影状況の報告がありました。
本編班：Ｘ星人ＵＦＯ内部の撮影。アクションにつぐアクション。このセットは最初の見積りが4000万円で、どうやっても半分以下にはならなかったとか。つまり、2000万円以上のセット！ ちなみに、主演の松岡氏、共演のケイン氏のアクションは、喜多川氏のお墨付き。
本編Ｂ班：８月28日のエキストラ撮影の下準備。
特撮班：ある怪獣の東京上陸シーンの撮影（セット＆オープン）。このシーンは、本編班が福島県で撮影したシーン（ナパーム連発！）とつながるのだとか。
特撮Ｂ班：轟天号、ドリル回転など。ブルーバック、カマキラスなど。
また、ゴジラの撮影がなかった日に、９月から放映されるタイアップＣＭの撮影を行ったそうです。会社名はまだ秘密。

今回のトークは、前回、観客に募集した質問に答えつつ進む形でした。ここで、品川に実物大ゴジラの頭部が作られるという話が、管理上の問題で実現しないことになったことが明らかに。
また、「怪獣映画の灯は消えてしまうのか？」という質問への答えは、とても深いものでした。以下、要約です。
「VSデストロイア」から10年、VSシリーズ時代、圧倒的な人気を誇っていたゴジラも、普通の人気者になってしまいました。「ＧＦＷ」は、50周年にあたり、力の限り最高のゴジラ映画を作ることで、世界の人たちにもう一度ゴジラの魅力を伝えきりたい、というところから始まっています。 ですから、この映画を最後のゴジラとしてやりきることが、今後に繋がると信じています。そのために、「VSモスラ」の成績を絶対越えたい。それが出来た時に、将来のゴジラ映画の可能性が初めてできるのではないかと思います。
怪獣映画の灯は、もちろん消してはならない。ただ、沢山の人気キャラクターのワンオブゼムになっっていくようでは、それは辛いでしょう。それを乗り越えるために、多くの人たちに頑張っていただいています。
そういうスタッフ・キャストの気持ちを皆さんにも受け止めていただいて、初日にまた、ここにお越しいただきたいと思っています。

今作ではゴジラのスーツアクターに加え、アクションコーディネーターとして怪獣の殺陣を担当されています。一番最初の打ち合わせ（出席はほかに富山Ｐ、北村監督、浅田特技監督、若狭造形Ｐ）に呼ばれ、アクションコーディネートの仕事を打診されたと、まずは経緯を説明。 その後４月末からは、西川伸司氏、浅田特技監督と３人で絵コンテの作業に。「絵コンテを一緒に作るということは、責任を持たなきゃいけないということ」という言葉が印象的でした。しかし、終わってみれば去年の倍くらいのカット数だったとか…。
今回の着ぐるみは、メインスーツ、弾着用、超アクション用の３種類。アクターの動きが例年よりはるかに表れやすい着ぐるみなので、去年までの動きをしすぎると、大げさになってしまうのだそうです。印象に残っているシーンは、富士の裾野（！）での３大怪獣とのバトルと、シドニーでの見えない相手（＝ＣＧ）とのバトル。富士のバトルは、懐かしいテイストだそうです。